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「人間失格」から学ぶ、詰みにならない生き方




太宰治の「人間失格」、その漫画版を読みました。


かなり衝撃的な本ですが、反面教師的に学ぶことはたくさんあります。
主人公の葉蔵のようにならないためにも、詰みにならない生き方をまとめてみました。




自分を偽らず、主体性を持つ




まず読み始めて目についたのが、葉蔵の主体性の無さですね。
子供なのに自分のやりたいことを優先せず、大人の顔色を伺って行動しています。


原因として、親が葉蔵に過干渉であることが影響していると思います。
葉蔵の場合、家から帰ったらすぐに親がお菓子を用意してくれる、自分の進路を親が決めるといったところでしょう。
他にも描写が無いだけで、あれこれ干渉され続けてきたかと思います。
親が子供に過干渉だと、子供は主体性をなくします。
主体性のない子供は自分から何かがしたいといった欲求が無く、与えられたものをそのまま受け取り、他人に流されやすい傾向があります。


しかし、葉蔵も中学生のころには画家になりたいと思い始めます。
子供の頃から他人に合わせて自分を演じてきた葉蔵にとっては素晴らしい主体性の表れです。
そんなやっと表れた主体性を打ち砕く、父親の進路に対する言いつけはあまりにも酷だったでしょう。


これ以降ますます葉蔵は自分の意見に蓋をして、自分を偽って生きていくようになります。
次の項の友達を選ばない(選べない)ところも、まさにその通りなのではないでしょうか?
自分を偽らず主体性を持って行動する、これが詰みを回避するポイントになるでしょう。


友達は選ぶ



ただ主体性が無いだけでは、直ちに人生が詰みになることはないでしょう。
しかし、人生に影響するのは八割人間関係といっても過言ではないと思います。
たいてい詰みは人間関係によって起こります。


葉蔵の場合、堀木と付き合ってしまったのが最大の間違いでしょう。
葉蔵の人生を詰みにさせてしまった最大の原因は堀木にあると私は考えます。
「酒」「タバコ」「風俗」「質屋」「左翼集会」
おまけに口を開けば「金を貸せ」
このような欲望の化身のような人物が害悪でないわけがありません。


葉蔵は主体性がなく、嫌なことを嫌と言えず、他人を恐れすぎています。
だから、堀木がいかに自分へ悪影響を及ぼす存在だったとしても、受け入れざるを得なかったのでしょう。
むしろ、自分が首を縦に振って受け入れておけば、余計ないさかいは起きなくて済む、そう思っていたのでしょう。
堀木も、拒否しない葉蔵の態度を見切っていたと思います。
しつこく金の要求をしていたのが何よりの証拠です。


こうして葉蔵は堀木に侵食されていったのです。
堀木によって、葉蔵は「酒」「タバコ」「風俗」「質屋」「左翼集会」を覚え、人生の詰みに向かって着実に歩むことになります。



欲に溺れない



「酒」「タバコ」「風俗」
もちろんこれらをやったとしても、直ちに人生が詰みになるわけではありません。
問題は葉蔵が逃避として「酒」「タバコ」「風俗」の快楽をむさぼっていることです。


時には欲に準じて逃避することも必要です。現実に体当たりしすぎては心身ともに疲れ果てます。
しかし、逃避を続けていても物事の解決には至りません。
逃避を続けた結果、ふと我に返って現実が押し寄せてきた時、耐え難い罪悪感に襲われます。
辛くても現実を受け入れないといけない時は必ず来ます。



読後の感想



メンタルがごっそりえぐられました。
症状が回復傾向でなければ、おそらく致死レベルの精神的ダメージを受けていたでしょう。


しかし、この本によって感じるものはいくらかありました。
上記の内容以外にもこの本は、上司にゴマをすり、媚を売り続けるサラリーマンに対するアンチテーゼとも捉えることができます。
自分が何者であるかを自覚し、常に自我を持っていれば、葉蔵のように他人に翻弄され、人生が詰みになってしまうことはないでしょう。


一応、本のリンクは貼っておきますが、豆腐メンタルな方は読まないほうが良いです。
読んでメンタルが崩壊しても私は責任を負いません。ご注意を。





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