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子供を回避性パーソナリティ障害にさせない育て方


今日は子供を回避性パーソナリティ障害にさせない育て方について紹介します。





子供の主体性を尊重する



子供が何か自分で決めてやりたいと思ったことを尊重せず、親が「子供にやらせたいこと」を押し付けてばかりだと、子供は回避性になる可能性があります。
ただ押し付けるだけならまだしも、それがまともにできないと叱りつけるのは言語道断です。
主体性を否定し、能力をも否定する。この二重の自己否定は子供の人格を大きく歪めてしまいます。



子供の人格形成に重要なのは、子供が「常に何かをやりたい」というハングリー精神を養うことです。
子供の頃から、「自分で決めて何かをやる」といったことを繰り返すことで、自立した大人に育ちます。
そういう意味で、大人が子供のやることなすこと全て決めて、与えるばかりだと全く成長しませんし、いつまでたっても自立することはできません。
日頃から子供に、何が欲しいのか、何がやりたいのかといったことを考えさせるようにしましょう。


そのためにも日頃の会話というものは必要です。
親子の会話の中で、子供の意思表示を見逃さないようにしましょう。
たとえ本人の意思表示が、周りの人間にとって期待はずれのものであったとしても、なぜその意思表示をしたのか、しっかり耳を傾けましょう。


そして、その意思表示が本物であるならば、本人に決定権を委ねましょう。
自分の人生に決定権と責任、主体性を持たせることが、回避性になることを防ぎ、自立を促すことが出来るのです。



子供をしっかり褒める

子供を褒める.jpg


親が子供を全く褒めないということも、子供が回避性になる原因の一つです。
回避性になってしまった大人のほとんどは、幼少期に褒められた記憶がありません。
背景として、親の「これぐらいできて当たり前」「出来るのが普通だ」という考えがあります。
子供は親のそういった考えを一瞬で読み取ります。
たとえそういう「できて当たり前」といった発言をしなくても、自分を褒めないことが分かると、その考えは子供に伝わってしまいます。
子供にそう悟られた時点で、子供は自信をなくし、自分自身を支えるだけでも精一杯になってしまいます。


また、親の「これぐらいできて当たり前」といった考えは、子供に強いストレスを与えてしまいます。
結果的に子供は挑戦することをやめ、回避性になってしまうのです。


こういった状況を防ぐためにも、まず考え方を変えることから始めましょう。
「これぐらいできて当たり前」ではなく、むしろ「出来ることがすごい」と考えましょう。
「一人で学校に行くこと」「学校から配布された宿題をすること」「親の手伝いを進んでやること」などなど
これらは「できて当たり前」ではなく「出来ることがすごい」のです。できなくても子供を責めることはやめましょう。
むしろ、これらが出来るようになったら褒めましょう



ここまで褒めることの重要性を説明しましたが、何でもかんでも褒めれば良いという問題ではありません。
あまり極端に褒めすぎると、自己愛性パーソナリティ障害になる可能性もあります。
大切なのは「褒めるタイミングと言葉」を間違えないことです。
「できないことができた時」「頑張っていたことが結果として実った時」そんな時にしっかり褒めてあげましょう。



なるべく肯定的に話す


子供に肯定的に話す.png


子供の言動に対して、いつも否定的な発言を繰り返していると、
「自分は無能力で全く取り柄がない人間」だと思い込むようになります。
「こんなこともできないのか」とか「なんでできないんだ」などというのは禁句です。
そんな言葉を投げかけていると次第に人から、批判、拒絶されることに対して極端に恐れるようになり、いずれ回避性になる可能性もあります。


それから回避性の人は感情的にものを言う人を特に嫌います。
従って、回避性の人に対して「ポジティブになれ」だとか「元気を出せ」など言うのも間違いです。
それすら批判として受け取り、余計に回避性に拍車がかかるだけです。
そういったものはノイズでしかないのです。


自分に自信のない子供が、自信を取り戻すようになるには、優しく穏やかに肯定的に話しかけるに限ります。
それも、地道にやっていくしかありません。
幼少期の親や教師からの叱責、いじめなどの体験はそう簡単に拭えるものではないからです。




本当に困ったときには手を差し伸べて助ける


子供を助ける.jpg



子供が本当に困っている時は素直に手を差し伸べて助けてあげましょう。
子供の本当に助けて欲しい意思表示を無視して、一人で責任を負わせようとすると、子供は最初から挑戦しなければよかったと思います。
結果的に何か挑戦すること恐れを持つようになり、回避性になります。


もちろん何から何まで手助けをしているようでは自立できません。
過保護に接することもまた、回避性に育ててしまう事になります。
重要なのは子供が「本当に困っているかどうか」です。
例えば、「学校で他の生徒からいじめを受けている」とか、「学校を休み続けて不登校になる」などが該当します。
このような「自分の力だけでは、どうにも解決できない問題にぶつかった時」に、しっかり手を差し伸べてやる。
それが重要なのです。



参考文献と関連記事




私がいつも回避性の記事を書く時に読んでいる本です。
回避性パーソナリティ障害を事細かく説明し、その対策方法まで書かれている非常に価値のある本です。





新しく情報を取り入れるために買いました。
この本は、回避性パーソナリティ障害意外にも自己愛性パーソナリティ障害など、別のパーソナリティ障害についても書かれています。
回避性との違いを含めて、後日記事としてまとめます。





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