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今さら聞けない軍隊の常識




戦争の常識という本を読んだのでレビューします








この本について



この本は、「意外と知らなかった軍隊に関係する素朴な疑問」を事細かく説明してあります。

例えば、軍隊における階級とはなんなのか、何のために存在するのか

戦車と自走砲の違いはなんなのか

イージス艦とはなんなのか

なぜ戦艦という艦種は廃れて、現代ではミサイルが多用されているのか

宇宙戦争、情報戦争とは何か

などが解説されています。

以下、勉強になったものを幾つか挙げていきます



兵卒とは何か



兵卒とは、兵士や兵隊のことである。

兵卒は高校を卒業したぐらいの年齢(18歳前後)で採用される。

主に現場の力仕事を行うので、若くて体力が無いと務まらない。

兵卒は2、3年と言った、一定期間のみ働く任期制となっている。


入隊して数ヶ月は同じ宿舎で教育・訓練を行う。その間の階級は二等兵である。

教育・訓練では基本的な軍人としての立ち振舞い、銃の扱い方などを学ぶ。


宿舎での教育・訓練が終わると、現場に配属される。

配属後の見習い期間を終えると一人前の兵士として認められ、階級は一等兵に昇進する

更に数年勤務することで上等兵に昇進する。


任期を終えると、除隊するか継続するか選択できる。

最終的な判断は軍が決めるが、平時は本人の希望が、戦時は軍の希望が優先される。

除隊すると社会に復帰し、継続するともう一任期軍で働くことになる。



下士官とは何か



兵卒としての経験を積んでいくとやがて下士官に昇進する。

下士官の役割は、兵卒をまとめて指揮を執り、任務を完遂することである。


下士官は曹長、軍曹、伍長で構成されている。曹長が一番上で、伍長が一番下である。

兵卒から下士官に昇進すると、任期制がなくなり永続的な勤務を行う

よって、下士官以上の軍人は職業軍人とも呼ばれる。


伍長が数年勤務し技能と経験を得ることで軍曹に、軍曹が同じように経験と技能を積むことで曹長に昇進する。

だが、兵卒とは違い下士官の昇進はそう簡単には行かず、誰もが曹長になれるわけではない



将校とは何か



将校は、兵卒や下士官とは違い部隊の作戦指揮官や参謀として活動する

将校は将官、佐官、尉官の3つから構成され、下士官より上の階級を指す。

将校において、将官が一番上、尉官が一番下である。


尉官の一番下は少尉である。

少尉は下士官の曹長より一つ上なので曹長が昇進して少尉になることもあるが、一般的ではない

将校の勤務内容は下士官とは全く違い、作戦の指揮や参謀としての知識や技能が必要とされる。

よって、曹長から少尉に昇進する場合は、新しく知識や技能を詰め込む必要がある。

曹長は兵卒から始まり昇進していくので、年齢的には30代から40代ぐらいである。

30代から40代で新しく知識や技能を身につけるのは難しいので、若者を士官学校で教育し将校を養成する。


徴兵制について



現代において、軍は徴兵制を必ずしも望んでいるわけではない


徴兵制は、18世紀末のフランス革命の中、革命政府が採用したのが始まりである。

この時代頃から武器の主流は銃器になり、剣や刀、弓矢などは次第に廃れていった。

銃器は、剣や刀、弓矢などと違い、長期間に渡る鍛錬を必要としない。

武術や馬術などを鍛錬しなくても、銃の扱い方さえわかっていれば、誰でも軍人になれ戦場に出ることが出来る

こうして、徴兵制が世界各国に広がっていった。


しかし時は流れて20世紀、この時代から航空機、戦艦、戦車、潜水艦などの高度な武器が用いられるようになる

これらの武器は、専門的な知識や技能が必要とされ、一時的に徴兵された兵隊では習熟が困難である。

戦争で勝つためには、これらの高度な武器を用いる必要があり、高度な武器を用いるためには職業軍人、志願兵が必要になる。

徴兵された兵士は基本的に歩兵になるが、最近はその歩兵ですら、高度な武器を用いることがある。

よって徴兵された兵士を育成する期間が非常に長く
費用もかかり、いずれは除隊するため軍は必ずしも徴兵制を望んでいるわけではないのである。



陸軍の歩兵の編成



大体10人ぐらいで歩兵分隊を編成し、分隊が2~4つ集まって歩兵小隊(20~40人ぐらい)になる。

分隊長は下士官が、小隊長は少尉が当たる。


歩兵小隊が2~5つ集まって歩兵中隊となる。人数は100~200人ほど。

中隊長は中尉、もしくは大尉が当たる。

歩兵中隊は小隊と違い規模が大きく、警備や警戒などにも余裕のあるローテーションが組める

故に、持続的に戦闘任務に遂行でき野営に適している。


歩兵中隊が2~5つ集まって歩兵大隊となる。人数は400~1000人ほど。

大隊長は少佐、もしくは中佐が当たる。

大隊は単なる中隊の寄せ集めではなく、指揮や管理の部門が大きくなる。

大隊本部が常設され、幕僚達が常駐する


イージス艦とは何か



イージス艦とは、米国が開発した「イージスシステム」を搭載した軍艦を指す。

「イージスシステム」とは同時に多数のミサイルを迎撃、防空するシステムのことである。

ミサイルの時代が到来すると、当然それを迎撃する必要が出てくる。

一発のミサイルであれば従来型でもなんとか迎撃できるが、同時に多数のミサイルが襲来すると間に合わなくなる。

イージスシステムは多目標を補足するレーダー、瞬時に判断する指揮管制コンピュータ、情報を迅速に伝達するデータリンク、敵のレーダーに移りにくくするステルス形状などからなり、同時に多数のミサイルを迎撃することが出来る。


イージス艦はイージス艦という艦種ではなく、イージスシステムを搭載した艦の総称のことである。

艦種で分けると、イージス巡洋艦、イージス駆逐艦などがある。

またイージスシステムは米国が開発したものなので、イージス艦は米国とその同盟国にしか存在しない




強襲揚陸艦は日本初の発明品



昭和9年(1934年)、日本陸軍が神州丸という強襲揚陸艦を開発した。

排水量8100トン、速力20ノット。

2000名の兵士、大発動艇29隻、小発動艇25隻などを収容でき、船尾後部から滑り出るようになっている。

大発動艇、小発動艇はいずれもエンジンを備えており、浜辺に乗り上げ、前面が下に開き、戦車や兵士を上陸させる仕組みになっている。

戦闘機や軽爆撃機などを搭載でき、発艦可能であった。

強襲揚陸艦あきつ丸はこの神州丸の発展型である。


軍用機の歴史



今でこそ空軍の主役は戦闘機だが、最初から戦闘機が存在していたわけではない。

第一次世界大戦で飛行機が初めて実戦で使用された時の役割は、上空から敵軍の状況を視察することだった。

飛行機が登場するまでは、敵の偵察は高台などから目視するしか無かった。

敵軍の行動を事前に察知できる飛行機は戦争を有利にすることができた。

その後、飛行機は発展していき物資の輸送や爆撃に使われるようになる。

次第に飛行機を自由に飛ばせる状態(制空権)が戦争において重要になっていく。

そうして制空権を得るために、戦闘機は開発された。







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