HOME > ニュースで学ぶ豆腐メンタル対策 > 【NHK受信契約合憲】中立とは何なのか、冷静に考えてみた

【NHK受信契約合憲】中立とは何なのか、冷静に考えてみた


中立とは何なのか.png

先日ニュースウォッチ9にて、最高裁がNHKの受信契約の義務規定は合憲であると判断したニュースを見ました。

NHKは、放送内容が特定の団体や組織に偏ることがないように、受信料を財源としています。
つまり、NHKは放送の中立性を担保させるために受信契約を行っていると言えます。

しかし、ここで言う「中立性」や「偏りのない」とはどういうことでしょうか?
私見ですが、中立について冷静に考えてみました。




中立とは何なのか


中立なんてどこにもない.jpg

中立について、現在の北朝鮮情勢を例に挙げて考えます。

北朝鮮がミサイル開発で周辺諸国を脅威にさらす中、制裁措置としてアメリカが近海に空母や爆撃機、戦闘機を展開しています。
これに対して、日本や韓国は「周辺諸国の安全と治安維持のために必要である」とアメリカを支持していますが、中国とロシアは「逆にアメリカが北朝鮮を挑発し、ミサイル開発を促している」と非難しています。

この時点で、中立性なんてどこにもありません。
日本や韓国の意見はもっともでありますが、中国やロシアの意見も確かにそうであり、間違っているわけではないと言えます。

アメリカが空母を展開するほどの圧力を加えなければ、北朝鮮はますます図に乗って暴挙に打って出る可能性も否定できません。とは言え、圧力を加えすぎた結果、自棄になった北朝鮮がミサイルを発射してしまうかもしれません。
北朝鮮が直ちにミサイル開発を止め、他国から経済支援を受ければ良いと思いますが、北朝鮮側からしてみれば、それは北朝鮮という国そのものがなくなることであり、アイデンティティが崩壊することを意味します。
先軍政治から経済を最優先する政治に切り替えれば貧困にあえぐことはなくなりますが、金正恩主導の政治の空気を変えることはとてつもなく難しいでしょう。


答えは人間失格にあり


中道とは個人のことである.jpg

話が逸れてきましたが、ここまで来ると、本当の意味での中立はどこにもありません。
では、タイトルに回帰して、NHKの掲げる放送の中立性や公平性とはどういうことなのか考えます。
答えは、意外にも太宰治の名著、人間失格の中にありました。


「しかし、お前の、女道楽もこのへんでよすんだね。これ以上は、世間が、ゆるさないからな」
「世間というのは、君じゃないか」

(それは世間が、ゆるさない)
(世間じゃない。あなたが、ゆるさないのでしょう?)
(そんな事をすると、世間からひどいめに逢うぞ)
(世間じゃない。あなたでしょう?)
(いまに世間から葬られる)
(世間じゃない。葬むるのは、あなたでしょう?)


世間とはあなたのことでしょう?
中立とはあなたのことでしょう?
偏りのないとはあなたのことでしょう?

仏教の世界にも中道(ちゅうどう)という言葉があります。
身を粉にして修行に励むのではなく、とは言え怠けすぎるのでもない。どちらにも偏りのないように、中道を意識して修行を行えとブッダは言いました。
しかし、どちらにも偏りのない状態、中道と言うものは、結局のところブッダや修行僧のさじ加減次第であり、決まったものではないのです。

つまり、「中立」や「偏りのない」などといった言葉は個人であり、集団や世論などといった大きなものであるとは言えないということです。


結論


中立とは個人であり、集団や世論などといった大きなものではありません。
一見、偏りのなさそうな世論調査の結果を放送したとしても、必ずしも母数に偏りがないとは言えないのです。
真の意味での中立というものが最初から存在しない以上、偏りのなさや中立性を訴えて受信料を請求するのは誤りであると私は考えます。

誤解しないで頂きたいのは、私はNHKという存在そのものを否定しているわけではありません。
彼らの考える放送の偏りのなさや中立性が、始めから担保されていない以上、放送の偏りのなさや中立性を訴えて受信料を請求することが間違いであるということなのです。

最近はインターネットの発達により、誰でも情報を発信できる環境が整っています。
従来の新聞だけを読む、ラジオだけを聞く、テレビだけを見ると言った状況ではありません。
あえて言うまでもなく、情報は質よりも量という時代です。
そのような時代において、ただひとつのメディアを盲信するのはあまりにも危険であると思いませんか?
ただひとつのメディアを盲信して、自分が真の意味で中立であると本当に言えるのでしょうか?


もちろん、この記事も中立性などというものが微塵もないことを決して忘れてはいけません。

関連記事

シェアボタン

スポンサーリンク
関連記事