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感情の起伏が激しい、境界性パーソナリティ障害の5つの特徴



ある時は気分が絶好調でなんでも出来ると思い、ある時は最低最悪な気分で自殺を考えたりする。
そんな感情の起伏が激しい、境界性パーソナリティ障害についての特徴をまとめました。



特徴1:感情の起伏が激しい



境界性パーソナリティ障害の最大の特徴は、感情の起伏が激しいことにあります。
何か自分に良いことが起こると、「自分は最高で完全な存在だ」「なんでも出来る」「全てがうまくいく」など、極端に肯定的になります。
しかし少しでも心が傷つくと、全てが否定的なものに見え、「自分はもうダメだ」「自分に生きる価値なんて無い」「死にたい」と思うようになります。

境界性パーソナリティ障害は、こうしたゼロイチ感情、両極端な感情が特徴的です。
しかも感情は常に同じでなく、数時間から数日程度の短時間で変化します。
昨日死にたいと思っていても、今日になったら元気になることはよくあります。
よって長い間うつ状態になることは稀です。
しかし、落ち込む時は極端に落ち込むので、衝動的に何かをしてしまう可能性もあります。


特徴2:自分を傷つける行為をする可能性がある



例えば、ギャンブルや酒タバコなどの物質依存、浪費、性犯罪、無謀な運転、やけ食い、薬物乱用などが当てはまります。
なぜこのような行動を取ってしまうのでしょうか。

答えは本人の愛情飢餓状態にあります。
境界性パーソナリティ障害を患う原因の一つとして、幼少期に親から愛情や保護を受けられなかったことがあります。
親に愛され、適切に保護を受けた子供は次第に親離れしていき、自立します。
しかし、何らかの事情で親から適切に保護や愛情を受けられなかった子供は、いつまでも親を求め続けたり執着したりします。
それでも親から愛情を受け取ることが出来ない場合、自分の荒んだ心を癒すために上記のような行為を繰り返してしまいます。
反社会的な行動をする背徳感、スリル、ストレス解消により、さらに繰り返し依存していきます。


特徴3:誰かに見捨てられることを恐れ、依存する


特徴2で挙げた通り、境界性パーソナリティ障害の原因として親の愛情不足があります。
親の愛情不足は時として取り返しのつかない事態を招きます。

愛情に飢えている境界性パーソナリティ障害の子供は、誰でもいいから、見せかけの愛情でもいいから、とにかく自分に愛情を向けてくれる人に依存してしまいます。
たとえそれが、暴力団や暴走族などの反社会勢力だとしても依存してしまいます。
愛情を受ける一方で、依存対象が本人を冷たく突き放し見捨てることを恐れるようになり、もっと依存します。
親の愛情不足による不幸な子供がいる限り、こういった反社会勢力は絶えることはありません。


特徴4:怒りの感情の制御が困難


境界性パーソナリティ障害は感情の起伏が激しい特徴があります。それは怒りの感情も例外ではありません。
時には、自分に愛想を尽かし、自分を見捨てる存在に対して暴力で訴えたり、ストーカー行為を繰り返したりすることがあります


全ては自分に向けられた愛情の執着心が強いことが原因です。
愛情の執着心が強い背景として、親の愛情不足があります。
親から適切な時に適切な愛情が与えられなかった子供は愛情に飢え、どんなことをしてでも愛情を貪ります。
それがエスカレートしていった結果、感情の起伏が激しくなり、怒りの感情の制御も困難になります。

また、特徴2で説明した自分の愛情飢餓を紛らわすために行う、「何かの依存」も怒りやすくしている原因とも言えます。
依存は満たされている間は特に問題はありませんが、次第に脳が要求するレベルは上がっていきます。
要求が満たされない間はストレスが溜まり、攻撃的になってしまいます。


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特徴5:自殺や自傷をほのめかしたり、実行したりする


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境界性パーソナリティ障害の特徴である、感情的な心理がエスカレートしていくと、自殺や自傷をほのめかしたり、実行したりするようになります
周りの人たちは、本人が本当に死んだらどうするという不安にかられ、一時的に愛情を注ぐようになります。
一時的な愛情により本人が元気になると、愛情を注ぐのをやめます。そうするとまた本人は自殺や自傷を繰り返します。

周りの人から見れば、「またか」とうんざりするかもしれません。
しかし、本当に死んでしまうケースもあります
それは単に愛情を求めているだけでなく、強い自己否定感も持っている場合です。
自分を惨めな存在だと思う彼らにとって、生きることは途方もなく不安定であり、苦しむぐらいならいっそ死んだほうがマシだと思うのです。


まとめと参考文献


上記をまとめると、境界性パーソナリティ障害の特徴は以下のようになります。


  • 感情の起伏が激しく、制御が困難
  • 原因として親の愛情不足
  • 愛情不足により、人や物に依存しやすい
  • 誰かに見捨てられることを恐れる
  • 強い自己否定感により自殺や自傷を繰り返してしまう


参考文献

この本は回避性パーソナリティ障害の記事を書くときも参考にしました。
もちろん、境界性パーソナリティ障害を克服する方法も書いてあるので、近日記事にしてまとめます。


追記:2017年7月20日
克服する方法をまとめた記事、完成しました。


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